CONTINUER NIHOMBASHI|RECOMMENDED TOPICS
本記事ではコンティニュエ日本橋が今冬注目しているトピックの中から、おすすめのモデルを新作、旧作の枠を越えセレクトし、ご紹介します。
OVAL DESIGN / オーバルデザイン
これまで幾度となく流行の的となってきたオーバルシェイプ。顔馴染みの良さと視野確保の点から実用性も備えたアイウェアとして古くから愛されてきました。現在ではその知的なイメージに加え、度重なるクラシックの再解釈を経ながらも、各ブランドから独自のニュアンスを宿したオーバルデザインが登場しています。コンティニュエ日本橋では同シェイプの中でも顔馴染みの良いフレームだからこそ、その質感やリムラインの抑揚、ムードなど、一際異彩を放つモデルをリコメンド。
・〈オリバー・ゴールドスミス〉の復刻ラインから、店頭でも提案し続けてきた初期モデル、「CHELSEA」はシンプルなオーバルとも異なるリムラインの抑揚でカテゴライズし難い独自のシェイプとその佇まいが魅力的なフレーム。
・<10 eyevan>が発表した最新作のオーバルモデル。次項でもご紹介するシートメタルの質感に小ぶりなオーバルが洗練された印象。色合いやシェイプの派手さではなく、プロダクトを構成するこだわり抜かれたパーツやテクスチャーによって上品に表現された、同ブランドらしいモダンで美しいモデル。
・〈EYEVAN 7285〉からは最新作のサングラスモデル。サングラスとはいえ、品性を感じさせる小ぶりなサイジングでやや厚みを持たせたリムがムードのある一本。クリアグレーのカラーはどんなスタイリングにも合わせ易く、性別を問わずおすすめのモデルです。
SHEET METAL / シートメタル
ドイツが発祥と言われるシートメタル。通常のリム線で形作られた、チタン製のプロダクトとは異質な魅力を持った表現方法として注目されてきました。〈10 eyevan〉の24SSで発表された「Vシリーズ」では、日本が世界に誇るチタンの高度な加工技術によって、デザイナー中川氏が長く構想を練っていたシートメタル仕様を実現。やや厚みのあるフロントから、細く整形されたテンプルエンドなど、各所の抑揚やディテールが持つ、独特でありながらも洗練された印象は「美しい道具」をコンセプトに製作している〈10 eyevan〉ならではのアイウェア。本カラーは製作困難とされていたIPメッキの黒をヘアライン加工した<シャーリングブラック>。国内では初めて実現となったカラー。
SIRMONT BROW / サーモントブロー
1940年代後半にブロウラインを強調したデザインが発表された後、知的で信頼感のあるイメージから学者や政治家、ビジネスマンを始め、マニッシュなアイウェアとして人気を博し、現代に至るまで、再解釈を重ねながらも、クラシックなデザインとして愛されてきました。近年では技術の発展やプロダクトデザイン、ファッションの潮流とも呼応しながら、クラシック一辺倒でない、モダンな趣のサーモントブローも登場しています。
・〈YELLOWS PLUS〉のサーモントは程良く厚みを持たせたリムが力強い印象のサーモントブロー。ブローライン同様、テンプルは存在感がありながらも全体の雰囲気はクラシック過ぎず、アクセントと顔馴染みの良さが絶妙なバランスのブロースタイル。
・〈YUICHI TOYAMA.〉のブローは上記と同じ構成要素でありながらも、細くしなやかなチタンをベースにブローパーツも細く仕上げられ、モダンに表現されたブロースタイル。柔らかな色合いでさりげないニュアンスのブローは取り入れやすいサーモントブローとして定評のあるモデル。
SYMBOLIC DESIGN
単純なクラシックとも異なる、ブランドを代表するシンボリックなデザイン。多様なブランドの中でも、多くのアイウェアユーザーに愛されてきた、掲載の「AR」や「MAESTRO」といったモデルは、それぞれの際立った特徴やムードに加えて、掛け手のスタイルによっても新鮮に感じられる魅力も併せ持った、まさにシンボリックなモデルと呼べる名作です。
・「AR」は、1950年代初頭に創業した<タート・オプティカル>が当時製作した「ARNEL」というアイウェア史に残る名作を、リアルなフォルムを忠実に再現するコレクションとして、2017年に〈JULIUS TART OPTICAL〉が発表したモデル。著名人の愛用リストとしても、ジェームス・ディーンやジョニー・デップといった著名人が挙げられ、言わずと知れた名作ヴィンテージフレームを現代的なクオリティで復刻しています。
・歴史ある本ブランドの当時のデザインを日本製で最高水準のクオリティのもと、より忠実に再現する形で昨年、新たにスタートを切った〈MAX PITTION〉。「MAESTRO」は厚みのあるアセテート生地で横幅をやや広めにデザインされたパント(=ボストン)シェイプ。丸みを帯びたリムや、ワイドテンプル、当時の工法の一つでもある、斜めにカットされた蝶番部分など、細部に至るまでこだわり抜かれています。
DOUBLE BRIDGE / ダブルブリッジ
元来、過酷な使用環境に耐え得るよう製作されたダブルブリッジ。汗止めや視野角の広いレンズは風や光から目を守り、スポーツやアウトドアのみならず、ヘルメットの着用や特殊な使用環境に置かれるパイロットのサングラスや眼鏡として、実用性の観点から広く普及し始めました。その後はファッション的な側面でも取り入れられるようになり、現代に至ります。コンティニュエ日本橋でピックアップしたのは、定番のビッグサイズでナードな趣のダブルブリッジとは異なる、〈GERNOT LINDNER〉のダブルブリッジ。アンティーク眼鏡の蒐集家としても知られるゲルノット氏により、シルバー925を用いた上品かつ小ぶりにデザインされたダブルブリッジは、唯一無二な雰囲気を醸し出しています。
CROWN PANTO / クラウンパント
1940年代〜50年代のフレンチヴィンテージに多く見られたクラウンパントシェイプ。丸みのあるパントシェイプのブロウラインにクラウン(=王冠)のようなディテールを設けたデザインは、現代でもクラシックなシェイプとして多くのアイウェアユーザーに愛されています。コンティニュエ日本橋ではその中でもモダンにアップデートされたクラウンパントをリコメンド。その特徴的かつ馴染みやすいデザインを活かしつつ、現代の装いにも合わせ易く落とし込まれたモデルをドメスティックブランドからご紹介します。
・〈YUICHI TOYAMA.〉のクラウンパントはデザイナー、外山氏による特徴的なインナーメタルを配したデザインで、セルフレームに光沢のあるメタルが顔周りをさりげなく華やかにしてくれるモデル。中太の存在感のあるセルフレームでありながらも明るいアクセントが付与され、重た過ぎない印象にしています。
・〈ayame〉の新作からは柔らかなフレームラインと肌馴染みの良い色合いが柔和な面持ちのクラウンパント。テンプルには芯張りと呼ばれる伝統的な技法を用いており、難易度の高い工法ではありますが、強度を保ちながらも彫金のデザインが内側に透けて見える、こだわりのディテール。プロダクトの佇まいをさりげなくも上品に見せてくれます。
コンティニュエ日本橋では上記でご紹介したプロダクト以外にもおすすめしたいアイウェアをセレクトしています。ぜひ、新たなアイウェアをお探しの方は店頭に足をお運びください。