My Essential Things – Indian Street Food & Bar GOND –
コンティニュエにゆかりのあるクリエイターに自由に寄稿いただいた、冬の何でもカルチャーコンテンツ。ヘア&メイクアップアーティストの矢口さんおすすめ、南インドカレーの名店「GOND」。
「スパイスでじんわり“ととのう”最高の一軒」
Written by Kenichi Yaguchi
僕がお店を構える神保町エリアは、五感をととのえてくれる場所が多いと感じている。仕事やライフスタイルのインスピレーションソースとなる、さまざまな時代の本が見られる古本屋や音楽にまつわるお店、昔から愛される老舗など…。その中でも、最近このエリアと僕にまつわる不思議な関係を見つけた。
そのきっかけは、「駿河台 矢口」から徒歩1分ほどの距離にあるカレー屋「GOND」だ。京橋の超人気店「ダバインディア」が、再開発の関係でカレーの街であるこのエリアに越してくるという事で開店前から話題沸騰。ちょうど2号店「富士見坂 矢口」と同時期に工事が始まりオープンしたこともあって縁を感じていたのだ。西城秀樹の頃からバーモンドカレー甘口派で普段からろくに汗もかかない僕の頭皮の毛穴に潤いを与えてくれた衝撃が今でも忘れられない。駿河台でインドの本格的なつまみを食べながらお酒を飲めるなんて嬉しすぎる。マトンカレー、バターチキンカレー、海老のガーリッククリームマサラに季節の野菜カレー、多種類のカレーをナンとバスマティライスでシェアしながら辛い、甘い、色々食べ合わせチャイで締める。GONDの南インドカレーは、じんわりと身体の奥底から効いてくるスパイスの妙を感じることができ、悪いものが汗に出て身体の調子がととのう。
そして同時期に開店させた「富士見坂 矢口」では、5000年の歴史を誇る古代インドの伝統医学・アーユルヴェーダの施術のひとつである“シロダーラ”を始めたばかり。そちらはオリジナルのエッセンスをおでこの第三の目とも言われるツボに当て、瞑想状態に持っていきマインドをととのえるというもの。神保町と、インドと、矢口憲一。マインドと、フィジカル。いつかは「ガンジス 矢口」なんて未来があったりして。
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