Feature. must de Cartier TANK
創設は1847年にまで遡るジュエリー・時計ブランド、【Cartier/カルティエ】。どちらかといえばジュエリーブランドとしての方が認知されている印象もありますが、世界初の一般用量産腕時計を作ったのは【Cartier】と言われており、時計ブランドとしても長い歴史と豊富な実績を誇ります。
そんなカルティエが1970年代から2000年代の頭まで展開していたのが「must de Cartier」、通称マストシリーズ。高額になりがちな金をメインに使うのではなく、シルバー925をベースとしながら主に20ミクロンの厚い金張りを施す「ヴェルメイユ」という手法を採用することで、価格を抑えた廉価版ラインとして展開していました(シルバーカラーのものはロジウムメッキを施しています)。もちろん価格が抑えめになっているのも魅力ですが、全体的に丸みのあるかわいらしいフォルム、バリエーション豊富な文字盤と相まって、生産終了したシリーズながらいまだに高い人気を誇っています。
様々なモデルをベースに時計を生産していたマストシリーズの中でも、「must de Cartier TANK(マストタンク)」をご紹介します。「TANK(戦車)」は第一次世界大戦中の1917年、パリの解放を記念し戦車(タンク)を模してデザインされたといわれており、昨年モデル生誕から100周年だったこともあり改めて注目を集めました。
こちらの4本は小ぶりながら当時はメンズサイズとして展開していたもので、男性にも着用していただけるサイズ。4本目のように女性向けカラーも展開されていますし、女性はどちらのサイズも着けていただけますが、以下はより小ぶりなサイズ。
サイズやバンドの種類によっても雰囲気はかなり変わります。
リューズにはカルティエらしい意匠としてサファイアが施されています。廉価版ラインとはいえ、【Cartier】ならではのこだわりは随所に見ることができます。
また、スクエアタイプの「TANK」以外にラウンドタイプの「Vendome(ヴァンドーム)」もお勧め。
『Must de Cartier』シリーズはほかにもモデルがあり【Continuer Extra Space】でも何度か取り扱っていますが、現在でコンスタントに取り扱っているのは「TANK」と「Vendome」の2種類。また入荷した際にはこちらでご紹介していきたいと思います。取り扱いのVintage watchはこちらのページをご覧ください。